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ぼやき大爆発
世捨て旅行者の雑記帳
尊師の履歴書 (8)
(貯金に明け暮れる生活)

さて、1975年でバンコクに滞在しているときに、帰国してから、次の旅行の旅先地を、

「夏ごろに下関から船で韓国にわたる・・・・・・後は、飛行機で香港・台湾を経由してタイのバンコクに飛ぶ・・・・・・エヴェレストをこの目で見るために、10月ごろにタイをスタート・・・・・・ネパールを始めとして陸路でインド圏、中近東を経由し、そこから船でアフリカに渡り、それを陸路で一周・・・・・・後は計画が立てられないので、野となれ、山となれ」

と決めたのですが、「さて、それを周るには、どれくらいの期間がかかるであろう・・・・・・旅費は、どれくらい必要であろうか」 と考えたのは、当然でした。

期間の方ですが、ある年の夏に日本を発ち、アフリカの北端にあるエジプトに辿りつける時期や期間は見当が付いていて・・・・・・10月にタイを出たなら、翌年の7月頃になる予定でした。 でも、その後のアフリカ一周に要する期間は、見当さえも付きませんでした。 というのも、バンコクでアフリカを旅行した人に巡り合った者の全てが「エジプトからエチオピアを経由してナイロビに抜けた」 という人ばかりだったので、他のルートのことは全くわからなかったからです。

他方、旅費は多ければ、多いほど良いのがわかっても、貯めるには時間を必要とします。

1ドル300円前後でしたが・・・・・・それで大雑把に旅費を計算するしか術がなかったのですが「少なくとも5千ドル、理想としては1万ドル(3百万円)」 としたのです。
その根拠なんて、これと言ってなかったのですが・・・・・・あるとすれば、バンコクなどの色町に留まっているときには女代が嵩むけれど「インドや中近東の旅行中は物価が安いので月当たりにして100~200ドルで納まりそう」 くらいのものであり・・・・・・故に「旅費は多ければ、多いほど好い」となってしまうのです。
ズバリ、帰国後で、思いどおりに稼げなかったなら「外国での女遊びを控える」 だけのことなのです。 それほど「女代が掛かる!」・・・・・・例として、バンコクでは「生活費が5ドル、女代も5ドルなので半々になる」 だったので、それを経験して実感したのです。 因みに、その割合はナイロビやサンパウロなどの色町で共通でした。
それで、1975年でバンコクにいるころ、それだけの旅費を貯めるのには「少なくとも2年は掛かる」 と思っていましたが、3年は覚悟していました。

先に述べましたが、1975年11月に帰国して、直ぐにあり付けた仕事先は、広島にあるすし店でしたが・・・・・・働きはじめると月に14万円ほどをコンスタントに預金ができて、バンコクや、帰国した際の計画の2倍になりました。
思いもかけなかった額にビックリして、つい、微笑んでしまうのですが・・・・・・それだけの狂乱物価であっても、以前とおなじ1ドルが300円前後で維持していて、円安にならなかったのです。
私のように海外旅行を目指す者にとっては、オイルショック後の狂乱物価は追風となって都合が良かったのです。

広島で働きはじめてからの日々の楽しみ事は、月ごとに預金通帳に書き込まれていく無機質な数字を眺めるだけ。 もちろん、数字を眺めているだけでなく、いつの間にか前回の東南アジアで遊んだ娼婦の裸像が頭の中に忍び込んできてそれが乱舞する姿を、呆けて夢心地の世界をさまよいながら、観ているだけ・・・・・・次の旅に出られるまでの月日を指折り数えて、その日の到来を夢心地に浸りながら、ひたすら待ち焦がれるのです。
働きはじめた当初から守銭奴でしたが、そのことによって磨きが掛かることになるのです。
先に記しましたが、喫茶店に2回足を運ぶ代金で若い女を抱けることがわかるので、万事でブレーキが掛かってしまって使えないのです。 もちろん、現地で女を買わない人でも、東南アジア・インド圏・アフリカに行けば10~20倍分も使えるのが分っているので、同じ状況でしょう。

という具合で、それは私だけでなく、再度外国旅行に出かけようとしているバックパッカーの習性であり続けたのです。 それは、バブル経済がはじけた後の1990年代初期まで、人によって、2000年まで、2005年まで、中にはその後も続いているのです。

ただ、そういう人の数は1990年代初期にピークに達した後では、減少を辿る一方でした。 理由は、1990年代初期にバブルがはじけて・・・・・・長期のバックパッカーは定職を持っていないのが当たり前なので「フリーター」の典型でしたが・・・・・・バブル以前では「猫の手も借りたい!」ということで高給が取れて効率よく稼げたのですが・・・・・・バブルが崩壊した後では稼ぎが一気に悪くなったのと、現地の物価が上がり、駄目押しという感じで世界中に広まったエイズ問題が大きく影響したからです。

良いことは長続きしないのが常です。
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