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ぼやき大爆発
世捨て旅行者の雑記帳
尊師の履歴書18
(インド 2)

その3日後であったろうか。

ある旅行者から「ボンベイの赤線にはチベット系を専門に扱っている娼家があるのだが、そこには可愛い女の子が10人ほどいて、サービスが最高なので行ってごらん」 と教えてくれたのであった。

その娼家の屋号は「007」という曰くつき。  ショートが2ドル弱なので、先日より4倍近くもするのでかなり高めであった。
建物は木造の2階建てで、店は2階にあり小さかったが、受付も遊ぶ部屋の壁もデコラ(化粧板)を用いていたのでインドの安娼家としては綺麗であった。

我々は4人連れ。

オーナーはでっぷりと肥えた中年のインド人。  出てきたのは、やはり、我々日本人と同じ顔をしているモンゴロイドのチベット系であったが、仏教徒で16歳前後の女の子ばかりが10人ほど。  それが、高級ということで粒揃いにしていて、その当時の日本のアイドル中のアイドル山口百恵(当時18歳)を思いうかべるほどのアイドル級ばかり。
それが、いつも見ているインド人の肌は黒いので、彼女らの白い肌は、余りにもまぶしく、輝いているように見えた。  それは私だけでなく、皆が同じ気持であったろう。  因みに、インドには「カースト」という身分差別があるが、チベット系は最も低い。

 
実はインドでこの「インド人(ヒンドゥー教)と・・・・・・日本人・韓国人・中国人・チベット人・タイ人などのモンゴロイドで仏教徒」 の異なりについて・・・・・・インドを長期に旅している日本人は多くを考えさせられるのであった。 そのために「不思議なるインド」にやって来たとも言えたであろう。 ビートルズが1968年にインドの聖地リシケシを訪れたのだが、それを見習って。

西洋と東洋に分けているのは地中海に面し、トルコにあるボスポラス海峡。 その東側をアジアと呼んでいるのだが・・・・・・世界中の人が集まって取り決めたのでは決してなく、古の西欧人がボスポラス海峡を渡った一部の地域「アッシリア(西アジアのチグリス川中流)」 を「アジア」と呼んでいて・・・・・・ある古い時期にボスポラス海峡を渡った以東の全てのユーラシア大陸の地域を「アジア」と呼んでいたのを・・・・・現在の世界中の人々が受け入れているに過ぎない(その内容は正確な区切りではない)。
 
中近東はヨーロッパから見た目であるが・・・・・・日本からは遠西となるので、矛盾を感じてしまう。
それは私やインドを旅行した人だけでなく、多くの日本人や東洋人が感じているであろう。

インド圏に入るバングラデシュ・・・・・・その隣国で東南アジアのビルマ(現ミャンマー) の間にはアラカン山脈があり、最高峰はサラメティ山(3826m)であるが・・・・・・アラカン山脈が東南アジアとインド圏に分けている。
そのインド圏はインド・ヨーロッパ語族(白色人種)の一派のアーリア人の一部が、前2千年紀初めに中央アジアから南に移動しはじめてインドに至り、原住民のドラビダ系と混血を繰りかえしてインド全土を支配したのであった。
つまり「アメリカは白人が作り上げた」とは絶対に言えないが、インドの人種・文化の構成はアメリカのような国であり、インドは先輩各なのだ。
そういう事も手伝って、インドを長期で旅している者の間で「東洋と西洋の境はアラカン山脈にした方が良い」という内容の話がしょっちゅう取り交わされたのであった。

チベット人がいる娼家で遊んだ3日後くらいであっただろうか。

ある日本人の若者がヨーロッパから南ルートの空路で帰国する際に、インドのボンベイに2日間ほど立ち寄ったのであった。
私はその彼から「インド人とやりたい」 ということで赤線地帯への案内を請われたのであった。

ボンベイはインド一番の商業都市であり港湾都市なので、街は西洋的に洗練され、街行く若い女性は垢抜けし、美人を多く見かけるので彼のその気持ちは痛いほどわかったが、私は「絶対に止めとけ」 とくどいほど説明したのだが、周りの者も同じ。

適切なアドバイスと思えたが、そういう事よりも、自分があの酷さを再度味わいたくないからであった。

それが「是非とも!」、と。
そこまで請われたので、安全と思える「チベット人のいる娼家へ行こう」と問いかけると・・・・・・「インドに来たのだからインド人とやらないと意味がない、話にならない」、と。

目鼻立ちが整った男前で、真面目で好奇心の強い青年であったが、そこまで言われると、その要求に折れたのであった。
その気持ちが痛いほどわかるからであった。  とにかく、街で見かける若いインド美人はもう滅茶苦茶に綺麗であるが、110円で抱けるのだ。  誰があの娼家の惨状を想像できよう。

その様相は「全ての娼婦・・・・・・それは全ての女性の気持ちを露わにしている」 とは思えないが、「少なからずの娼婦・女性の気持ちの代弁をしている」とも言えなくないであろう。  故に、それを知ることは価値があるとも取れる。  また、110円で少なくとも、ブラジャーは取らなかったが、若いインド人の全裸を観ることは出来るのだ。

この時も最初のときと同じく、鉄格子が嵌められている『檻』のような部屋にいる娼婦を2人とも選べなくて・・・・・・赤線界隈を二人はうろうろしていると、表通りに面している娼館の出入り口に10人ほど立っていた娼婦を見つけ、そこで2人は選んだのであった。

さて、彼が選んだ女の子は20歳くらいで黒い肌であったがスタイルもマスクもよく美人であったが、優しげで温厚な顔であった。

彼女は路上で客引きをしていたのだが、そこを通りかかった彼は女の色香に吸い込まれる感じで女の子に近づいてゆき、そのまま建物の奥に消えて行ってしまったのだ。  つまり、彼と一緒に歩いていた私に対して何の質問も断りもなかったので、絵に描いたような「一目惚れ!」。

私は直感で「やばい!」と感じた。

本心は「この情景を観たら彼は諦めてくれる」 と信じていたからである。  その当てが見事に外れたのであったが、彼が選んだ彼女は若くて美人であったので、それも当然と思え、こっちは仕方ないという気持ちで、お付き合いで私もその娼館で女を選び、ことに及んだのであった。

結果はバングラデシュとまったく同じで悲惨を究めたが、なんとか射精まで持ち込めたのであった。 でも、3度目であり、今となっては記憶としての性行為の内容は全く残っていない。

さて、彼の方である。

娼家の出入り口の通路に設けられていた受付で私は待っていた。
そこに、事を終えた彼は通路の奥から戻ってきたのだが、その顔は慌てふためいていた。  性行為の内容を語らなかった。  ただ、興奮して、その惨状を語ったので、その様子がある程度うかがえた。
でも、今となっては、彼がどういう内容をしゃべりまくったのかは、忘れてしまっている。

彼はハイになっていて・・・・・・(ハイとは「高揚」することだが、普通より変わったこと、それも「驚いた!」ということが生じると、脳内麻薬が放出されてハイになる)ということで・・・・・・目をランランと輝かせてしゃべりまくって饒舌(じょうぜつ)であったが・・・・・・「信じられない?」という気持ちであったろうが「この世には信じられないことがある」ということを、実感できた喜びに溢れていた。
大発見をした・・・・・・・(さて、その内容は定かでないが、女の本心を少しは理解できたのではなかろうか)・・・・・・ので感動しているのだが、個人での長期旅行の醍醐味である。

たぶん、忘れ去ろうとしても、拭い去ろうとしても、一生忘れることが出来ないであろう。


編者注: お気づきの読者の皆さんもおられると思いますが、インド・ネパール旅行に欠かせない、「ガンジャ」あるいは「神秘体験」に関する原文はカットしております。 他項目においても、ドラッグカルチャーに関する記述は一切載せておりませんので、ご了承ください。
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