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ぼやき大爆発
世捨て旅行者の雑記帳
尊師の履歴書32
(ナイロビ女事情)

さて、肝心の黒人の娼婦の値段である。

イクバルに泊まっている旅行者が遊んでいた場所は欧米人などの観光客を顧客にしている「ニュー・フロリダ」 と呼ばれていたディスコであったが、趣はキャバレー。

100人前後の男性客以上の夜の蝶(フリーの娼婦) が客を求めて集まってくる。
オールナイトの遊び代金は米ドル(闇両替)に換算して20ドル、対して現地人相手のフリーの娼婦は8ドルなので高級娼婦であった。

娼婦は店に雇われているホステスではなく、あくまでもディスコにやってくる1人の客に過ぎなかったが、1ドルの入場料は免除されていた。  オーナーは中国人であったが、店側としては「女が集まっていれば、ほっといても男が集まってくる」 というのが狙い。

実際のところは、夜中の12時前後になれば前日満員で盛況・・・・・・それが、男の客より娼婦の数の方がずっと多いために、娼婦同士で競争が激しく、自ずとルックスに自信がある者だけが集まってくる。
恋愛方式なので、女を連れ出す費用は1銭も掛からなかったが、イクバルにいる日本人はそれが狙い目であった。

ただ、入場料に1ドル、少なくともワンドリンクを注文する必要があった。  そのドリンク代も店側としては「ホステス代」が不要なので小瓶のビールなら1ドルほどか・・・・・・もちろん、酒屋で売られている値よりは高かったが、でも2倍ほどであった。
つまり、400円で生バンドが入っているキャバレーで遊べたのだ。 横に女を付けたいのなら、お目当ての女に4000円支払う必要があったが、「女と一夜過ごせる」 代金も含まれていた。 それも、女が部屋を持っているのなら、その部屋で一夜過ごせたのだ。 そうでないと、安ホテル代に800円ほど掛かることになる。

イクバル・ホテルはラテマロードに面している。
ナイロビ(当時の人口は50万人と言われていた) の下町に位置していて、周囲は規模が小さかったが歓楽街になっていた。

イクバルの筋向いにはグリン・バーと呼ばれた現地人相手(黒人)のバーがある。 収容人員は覚えていないが100人前後か。 その半分以上がフリーの黒人の娼婦であった。
近くには数軒の安宿があったが、その前の通りには夜になると立ちんぼう(街娼) が0~5人ほどが立っていた。  どちらもオールナイトの値段は80シル(正規で10ドル・闇で8ドル)。  娼家が2軒あったが、オールナイトは60シル、ショートは20もしくは30シルであっただろうか。

下町にいる娼婦は外国人専用のニュー・フロリダから比べると半分以下なので安かった。
観光客相手のニュー・フロリダの娼婦は着飾っていた。  対して、下町の娼婦は安っぽい衣装の普段着であったので、相当に見劣りした。
下町にいる女は、外国人からすると、スタイルやマスクのルックスも相当に落ちた。  ケニアの最大部族キクユが多かったのだが、体格は日本人とほぼ同じであったが、スタイルはずんぐりむっくりの体形が多かった。

対してニュー・フロリダの娼婦はスタイルもマスクも抜群。  いわゆる、日本人がイメージする黒人のナイス・ボディー。  顧客の中心が欧米人であり、その好みに合っている女が揃っていたのは確かである。

さて、現地人にとっては、どのように映っていたのだろうか・・・・・・ニュー・フロリダは「東アフリカ(ケニア・タンザニア・ウガンダ) のプレーボーイの垂涎の遊び場所」 と謳われていたので、一般の黒人もカモシカのようにすらりとしたスタイルの女が美人に映ったのであろう。
それらを思い合せると、観光客相手のニュー・フロリダの娼婦の方が割安と思えた。でも、それはお金を持っている観光客からの目である。

現地人の黒人の労働者の日当は1ドル弱なので、下町の娼婦の8ドルでも高嶺の花。
それを思えば、娼婦は高給取りと言えた。  でも、客を取れるのは週に2度ほど。  おまけにバーで屯していたので、実費で飲む100円ほどの大瓶のビールを皆が好きなので、その代金がかさむ。
加えて住居費が高いので、日本人から見ると貧困を強いられていた。  2畳にも満たない狭苦しくて、汚い部屋の安アパートに住み、粗末な石油コンロを使って自炊をしているのが普通であった。

実情はそれでも恵まれている方であった。
ケニアの田舎からナイロビに出てきた若い娘が仕事にありつけないので、仕方なく娼婦になった。  でも、持ち金が乏しいので、1人で安アパートを借りることができず、日払いで済む下町の安ホテルに2人や4人で分け合って泊まらなければならなかった。  そこに置かれているのはシングル・ベッドであったが、そこに客を連れ込んで、セックスをおっぱじめることになる・・・・・・そのために2人なり、4人とも客を連れ込んでいて、仕事に取りかかる・・・・・・1人だけ客を連れ込んでいても、他の女が部屋にいる・・・・・・ということになるが、彼女らも、客の男もそれが普通と思っていたであろう。

そういう彼女らは屈託がなく、いつもにこやかであった。
彼女らは娼婦であることを自覚していたであろう。  でも、私の目からでも、私の友達の目からでも「『娼婦とはサービス業』 であるということを全く知らない」 という有様であった。
ディスコやバー(飲み屋)に屯している「夜の女」 は客として来ていたので、また、街娼もフリーの娼婦であり、店に束縛されることはない。  日本と異なって、ヤクザもいないし、ヒモもいないし、警察も関与しない。  東南アジアの娼婦のように、親に売られて、家族に仕送りするために娼婦をしていたのでもない。  因みに、稼ぎが少ないので、吸血鬼が生まれてこないのだ。

客を捕まえるのは恋愛という感覚であり、ベッドプレーでは一人の女として接する。
黒人なので、多くは性感が抜群であり、快楽を求める。  どこかの国のような「お客様は神様」 というような甘やかしは皆無であり、いつも男にとって真剣勝負・・・・・・最高のサービスではないか。  でも、彼女らは「サービス」 というへりくだった精神はゼロであったろう。

そうではあるが、やさしさは最高であった。
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